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Cohesion-tension theory

凝集力-張力理論、C-T理論

通水管(道管、仮道管)の内腔にある水分子は互いに凝集力(cohesion、水素結合)で繋がっており、あたかも水の柱で満たされているとみなすことができる。葉で蒸散が始まると蒸発面で生じた表面張力が周辺の水を引き上げ、その力が凝集力によって水の柱のようにつながった水分子間を伝わり、水が移動する。これは、水が葉の水ポテンシャルはそれに繋がった維管束の水柱の水ポテンシャルが低くなり、その水ポテンシャルの差に応じて水柱が引き上げられ、水が下から上に移動する、と言い換えることもできる。


  1. Kozlowski TT, Pallardy SG (1997) Physiology of woody plants 2nd ed, 259. Academic Press, San Diego1)

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これ以前の書籍ではCohesion theory と記述
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  • 最終更新: 2025/01/27 23:57
  • by kyazaki001