Cavitation fatigue

キャビテーションによる疲労

キャビテーションが繰り返し発生すると、道管や仮道管のキャビテーション抵抗性が低下する現象を指す。名称は金属疲労を模してつけられたと推測される。高い負圧がかかった際に壁孔膜が傷ついたり過剰に伸長して孔隙が拡大することなどが原因として考察されているが、詳細はわかっていない。可逆的な低下を示す研究例も報告されている。“Cavitation resistance“の項も参照のこと。

1. Hacke UG, Stiller V, Sperry JS, Pittermann J, McCulloh KA (2001) Cavitation fatigue. Embolism and refilling cycles can weaken the cavitation resistance of xylem. Plant Physiology, 125: 779–786
2. Stiller V, Sperry JS, Lafitte R (2005) Embolized conduits of rice (Oryza sativa, Poaceae) refill despite negative xylem pressure. American Journal of Botany, 92: 1970–1974