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-[[:vulnerability_curve|脆弱性曲線]]の回帰式から得られる、[[:plc|通水度の損失率(PLC)]]が50%となるときの水ポテンシャルの値。[[c:cavitation_resistance|キャビテーション抵抗性]](または[[e:embolism_resistance|エンボリズム抵抗性]])を種間で比較したり種内で器官間比較をする際に広く用いられる。また、[[c:cavitation|キャビテーション]]に対する木部の安全性を評価する通水安全域([[h:hydraulic_safety_margin]])の算出の際にも用いられる。[[:plc|PLC]]が88%と12%になるときの水ポテンシャルも、$P_{88}$、$P_{12}$と表記し、致死的な乾燥レベルや[[c:cavitation|キャビテーション]]発生の閾値の指標として用いられる。[[:vulnerability_curve|脆弱性曲線]]をシグモイド型の関数で回帰した場合には、グラフの変曲点([[:plc|PLC]]=50%時)の接線がそれぞれ[[:plc|PLC]]=0%、[[:plc|PLC]]=100%のとき水ポテンシャルのときに[[:plc|PLC]]が88%と12%になることにちなみ、$P_{88}$、$P_{12}$が使われる。ただし$P_{88}$は致命的な[[c:cavitation|キャビテーション]]のレベルの指標としていたが、近年の研究から必ずしも水ポテンシャルが$P_{88}$に達しても個体は枯死するわけではないとの報告が増えつつある。+[[v:vulnerability_curve|脆弱性曲線]]の回帰式から得られる、[[p:plc|通水度の損失率(PLC)]]が50%となるときの水ポテンシャルの値。[[c:cavitation_resistance|キャビテーション抵抗性]](または[[e:embolism_resistance|エンボリズム抵抗性]])を種間で比較したり種内で器官間比較をする際に広く用いられる。また、[[c:cavitation|キャビテーション]]に対する木部の安全性を評価する通水安全域([[h:hydraulic_safety_margin]])の算出の際にも用いられる。[[p:plc|PLC]]が88%と12%になるときの水ポテンシャルも、$P_{88}$、$P_{12}$と表記し、致死的な乾燥レベルや[[c:cavitation|キャビテーション]]発生の閾値の指標として用いられる。[[v:vulnerability_curve|脆弱性曲線]]をシグモイド型の関数で回帰した場合には、グラフの変曲点([[p:plc|PLC]]=50%時)の接線がそれぞれ[[p:plc|PLC]]=0%、[[p:plc|PLC]]=100%のとき水ポテンシャルのときに[[p:plc|PLC]]が88%と12%になることにちなみ、$P_{88}$、$P_{12}$が使われる。ただし$P_{88}$は致命的な[[c:cavitation|キャビテーション]]のレベルの指標としていたが、近年の研究から必ずしも水ポテンシャルが$P_{88}$に達しても個体は枯死するわけではないとの報告が増えつつある。
  
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   - Domec J-C, Gartner BL (2001) Cavitation and water storage capacity in bole xylem segments of mature and young Douglas-fir trees. Trees 15:204-214   - Domec J-C, Gartner BL (2001) Cavitation and water storage capacity in bole xylem segments of mature and young Douglas-fir trees. Trees 15:204-214
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  • 最終更新: 2025/01/28 00:01
  • by kyazaki001